IT業界は派遣ばかり？派遣なしで働く方法と客先常駐が多い3つの理由

• IT業界は派遣の会社ばかり…。
• 転職先はSESや客先常駐の会社しかない…。
• 派遣なしのIT企業で働きたい…。

はっきり言って、IT業界は派遣ばかりなのは間違いありません。

IT業界は派遣の会社が多いですが、派遣なしのIT企業もあるのでご安心ください。

そんな本記事では、IT業界が派遣ばかりな理由と派遣なしで働く方法について解説していきます。

派遣なしのIT企業で働きたい人は、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。

IT業界は派遣ばかり？客先常駐しかない理由

まずは結論ですが、IT業界が派遣ばかりなのは事実です。

厚生労働省の調査によると、日本ではIT企業の90％以上が派遣を取り入れています。

この状況から、IT業界は客先常駐しかないと思う方は少なくありません。

そんな本章では、IT業界が派遣ばかりの理由3つを解説します。

日本は受託開発が多く、多重下請け構造

そもそも論ですが、日本では自社サービスの会社が少ないです。

全体の72％が受託開発のベンダー企業なので、顧客のためにシステムを作る会社がほとんどとなっています。

また日本のIT業界は、多重下請け構造です。

プロジェクトや工程よって必要な人数が違うため、受託開発では下請けの会社から派遣でエンジニアを募集します。

日本では自社開発をおこなわないベンダー企業が多いため、海外と比べてIT派遣が多くなっています。

IT派遣は会社のリスクが少ない

IT派遣は、会社のリスクが少ないため多くの会社が取り入れています。

システムの完成やクオリティに責任はなく、エンジニアが指定された時間を働くだけで報酬がもらえるからです。

以下、IT企業が取り組むビジネスモデルを一覧にまとめました。

項目	ビジネスモデル	リスク
派遣	エンジニアが客先で働く	エンジニアが働かないと報酬がもらえない
自社開発	自社サービスを展開する	自社サービスが売れなければ赤字
受託開発	顧客からシステム開発を請負	システムが完成しなければ報酬がもらえない 請負ったシステムは必ず完成させる

受託開発や自社開発と比べるとリスクが少ないことから、IT派遣をする会社は多くなっています。

IT業界の圧倒的なエンジニア不足

IT業界では、エンジニア不足が深刻です。

必要なプロジェクトに人を集めるため、IT派遣を使う会社が増えています。

経済産業省の調査によると、2030年には最大で約79万人のエンジニアが不足すると予想されています。

エンジニア不足は今後も続くため、IT派遣の会社は増え続けるでしょう。

IT業界は全体的に人手が足りていないため、派遣以外の会社もエンジニア不足にこまっています。

しっかりと会社選びをすれば、派遣なしのIT企業を見つけることは可能です。

派遣なしのIT企業を探すなら、IT転職・就活エージェントに相談してみましょう。

IT業界専任の転職アドバイザーが、あなたの希望に合った会社を無料で紹介してくれますよ。

IT業界で派遣なしの会社は？

IT業界で派遣が多いのは事実ですが、自社で働ける会社もあります。

この章では、派遣なしで働けるIT企業を紹介します。

大手SIer（元請け）

元請けがメインの大手SIerなら、他社に派遣されることはありません。

なぜなら、IT派遣のエンジニアを集める側の立場だからです。

例えば、元請けがメインの大手SIerは、以下の会社があります。

会社名	年収
野村総合研究所	1,232万
NTTデータ	852万
伊藤忠テクノソリューションズ	941万
電通国際情報サービス	1,057万
日鉄ソリューションズ	845万
オービック	959万
大塚商会	823万

大手SIerでは、システム企画や要件定義、設計といった上流工程を主に担当できます。

また、IT派遣のエンジニアをまとめる立場なので、管理や調整力、マネジメントスキルが身につきます。

自社サービスを開発する会社

私たちの身近にある、アプリやWeb系サービスを自社で開発するIT企業も派遣はありません。

企画から開発、運用、サポートまでを、すべて自社内で対応できます。

自社サービスを手がけるIT企業の一例は、次のとおり。

会社名	平均年収
Zホールディングス	1,074万
メルカリ	968万
トレンドマイクロ	941万
ディー・エヌ・エー	850万
クックパッド	791万
楽天グループ	774万
サイバーエージェント	771万
MIXI	711万

また、自社サービスを開発する会社は、テレワークも積極的に取り入れています。

自分たちのサービスを作りたかったり、働く場所を自由に選びたいなら、自社開発の会社はおすすめです。

社内SEを募集するユーザー企業

デジタル化やDX化にともない、IT以外のユーザー企業（非IT企業）で社内SEの募集は増えています。

自社のシステム開発・保守・サポートを担当するため、IT派遣もありません。

社内SEを募集している会社としては、以下のユーザー（非IT企業）があります。

会社名	業界
キーエンス	電気機器
東京エレクトロン	半導体
トヨタ自動車	自動車
ファーストリテイリング	アパレル
ストライク	サービス
日本光電工業	医療機器
ルネサスエレクトロニクス	半導体

社内SEは、自社のIT関連すべてにかかわることができます。

1つの会社で安定しつつ、いろいろな業務にたずさわりたいなら、社内SEはおすすめの職種です。

ただし、有名企業の社内SEは、人気が高く、競合の応募者も多くなっています。

内定にはしっかりとした対策が必要になるため、IT専門のエージェントにサポートしてもらうようにしましょう。

IT業界で派遣なしの会社で働く方法は？

エンジニアとして派遣なしを希望するなら、IT転職・就活エージェントで会社を探しましょう。

IT業界は派遣が非常に多く、自社で働ける会社は少ないです。

また、派遣なしと嘘をつく会社もあるため、自分1人でIT企業を選別するのはむずかしいでしょう。

しかし、専任のアドバイザーが企業を紹介してくれるIT転職・就活エージェントなら、

派遣なしのホワイト企業がみつけやすいです。

また、大手からベンチャーまで、厳選された求人をとりあつかっているので、隠れた優良企業に出会うチャンスもあります。

IT転職・就活エージェントは完全無料なので、ぜひ登録してみましょう。

IT業界で派遣ばかりの会社は？

IT派遣が多い会社についても理解しておきましょう。

この章では、派遣ばかりのIT企業を紹介します。

SES企業

IT派遣がメインの会社は、SES企業。

SESとは「システムエンジニアリングサービス」の略で、エンジニアを企業に派遣するサービスのことです。

SES企業の見分け方としては、求人の以下をチェックしてください。

下請けすぎる中小SIer

SIerの中でも、下請けすぎる中小SIerはIT派遣が多いです。

IT業界の多重下請け構造の中で、4次請け以下の会社はIT派遣ばかりだと思っていいでしょう。

はっきり言って、4次請け以下のSIerは、SES企業と変わらないです。

SIerと名乗っているだけの会社は多いため、しっかりと事業内容は確認しましょう。

【まとめ】IT業界は派遣が多い

今回は、IT業界は派遣ばかりなのかについて解説しました。

結論としては、IT業界は派遣が多いです。

しかし、以下のように派遣なしのIT企業もあるため、しっかりと会社選びをしましょう。

会社選びは、IT転職・就活エージェントを使うのがおすすめです。

あなたの希望に合った会社を紹介してくれますので、ぜひ活用してみてください。